Windows Vista 64bitに最適な仮想化ソフトはどれか?


紆余曲折あって手元の環境がWindows Vista Ultimate 64bitになったので、仮想化を試してみることにした。


仮想化環境を構築する目的はと優先順位(降順)は以下のとおり。

  1. ホストOS:Windows Vista 64bit Ultimateで安定稼動すること。
  2. ゲストでLinuxが動くこと。まずはCentOS 5、ダメでも4は絶対。
  3. ゲストでWindows XP 32bit版が動くこと。(Vistaで動かないソフトがあったときの互換用)
  4. CPUがPhenomAMD-Vが搭載されているから、これを活用したい。(パフォーマンスとか比べてみたい。)


参考ページ:
無料のVista対応「仮想マシン」ソフト
笠原一輝のユビキタス情報局 Windows Vistaで使える仮想化ソフトを試す
Microsoft Virtual PC 2007でLinuxがサポートされていない理由の検証


参考ページを踏まえて、ひとまず以下3つを試してみることにした。

  1. Virtual PC 2007
  2. VMWareServer
  3. VirtualBox


Virtual PC 2007は、AMD-Vにも対応しているし、何よりMicrosoftの製品だからホストOSがVista 64bitを考えるときっと安定して動くだろうと思える。
でも、大問題はゲストOSとしてLinuxをサポートしていないこと。
参考ページであげた「ダメですよ」というのもわかってはいたけど、試してみた。
当然のことながら、Virtual PC 2007自体はスムーズにインストールできた。
ゲストOSとしてCentOS5のインストールをしようとしたらインストーラの起動途中で止まってしまう状態。
→あきらめる。


VMWareServerは比較記事を見ると、VMWareServerはAMD-Vには対応していないらしい。
しかし、客先でも試験環境を量産するのに使わせてもらっているので、使い慣れている。
デファクトスタンダード的な製品だし、うまくいけばこれをスタンダードにしてもいいかも。


と思ったら、最初の条件が満たせない・・・というかそもそもホストOSとしてVista 64bitサポートしてない!?
知らずに試してみたら、なんとなくインストールできたように見えたものの、ドライバーが有効にならないとか言うエラーが出てVMWareのサービスが立ち上がらない。
のらねこ雑記帳 VMware Server on Vista 64-bit
こちらの記事と同じ状態になってしまった。
確かにマニュアル(VMware Server Administration Guide)(PDF)の「Windows ホストOS の要件」にはVistaはのってない・・・というかXPとかもサポートしてなかったのね。(客先だと動いているけど)
Vista 64bitは署名されたドライバーしか受け付けない仕掛けになったらしく、VMWareServerのドライバーがそれに対応していない見たい。
→当然、あきらめる。


最後の選択肢VirtualBox
VirtualBoxはホストOSとしてVista 64bitにも対応しているし、AMD-Vにも対応している。
WEB上では1.3.6についての記事を多く見かけるが、現在の最新バージョンは1.5.6。UIも日本語が選べる。
VirtualBox自体はすんなりインストール完了。
早速、CentOS5のインストールを試みたが、インストーラが途中で止まる。
インストーラ起動途中の「NET: Registered protocol family 2」というログでそれっきり。
VMの設定をいろいろ変えてみても(VT-x/AMD-V対応をOFF、ACPIをOFF、ネットワークをNATにしたり、ホストインタフェースにしたり)結局同じところで止まる。TEXTモードインストールも同じ。。。
いろいろ試してホストOS自体がグズグズなのかも知れないと考えて、ホストOSのインストールからやり直してみてもダメ。
VirtualBoxサポートするゲストOSの一覧には確かにCentOS5は乗ってないけど、RHEL5はちゃんとのってるし、同様の環境でゲストにCentOS入ったという記事(今探すと見当たらない(T_T))も見かけたのに。


とりあえず、CentOS5をあきらめて、CentOS4をインストールしたらうまくインストールできた。
用途的に最低限をクリアできたので、とりあえずVirtualBox採用は確定。